■さまざまな1トップ2シャドーの組み合わせ

 3-4-3のシステムを採用した横浜FCは、前線から相手に対してプレッシャーをかけ、DFラインも押し上げて相手ボールを奪いに行く積極的な守備を構築。MFの高橋秀人手塚康平のボール奪取能力も高い。

 こうして奪ったボールは早めに両サイドのウィングバックに展開し、クロスに対して前線の3人が絡んでいく。

 FWの中で特筆すべきは第8節終了まで8試合すべてに出場して7ゴールと得点能力を遺憾なく発揮している小川航基だ。小川の得点能力、シュート技術については後で詳しく述べたいが、FW陣はそれぞれの特徴を発揮してチームを引っ張っている。

 第7節の山形戦ではブラジル人のフェリペ・ヴィゼウをワントップに置き、シャドーが右に小川、左に長谷川竜也という形でスタート。58分にフェリペ・ヴィゼウに代わって伊藤翔が交代で入ってからは小川がトップで伊藤が右のシャドーという形に変更。第8節では小川がトップで右シャドーに伊藤、左は長谷川の形でスタートしたが、琉球戦の後半にはブラジル人のクレーベ、サウロ・ミネイロも登場。FWのチーム内競争は激しい。

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