■2ゴールの三笘はもちろん…

三笘薫 撮影:中地拓也

 オーストラリア戦でスタメン出場を果たした浅野拓磨はB評価。持ち味のスピードを活かした攻撃、ハイプレスは非常に効果的だった。ゴールを決めていれば、評価は上がっていた。

 南野拓実上田綺世はC+となった。アジア2次予選では9ゴールと強烈なインパクトを残した南野だったが、最終予選はホームでのサウジアラビア戦の1ゴールのみ。エースに期待するのはゴールなだけに今回の2試合でも残念な結果となった。

 上田はスタメン出場となったベトナム戦で前線からのハイプレスなど要所で光っていたと言える。オーストラリア戦でも決定機があっただけにノーゴールだと物足りない。大迫勇也からポジションを奪うためには分かりやすい結果が必要だ。

 伊東純也はA評価となった。やはり伊東のスピードは相手が警戒してくる。しかし、そのイメージの上を行くのが日本のスピードスターだ。爆発的なスピードを持ち、時には強引なドリブルで戦局を打開できる。右サイドのレギュラーは確実なものにしただろう。

 そして、オーストラリア戦で10分で2ゴールを奪いヒーローとなった三笘薫がA+。短い時間でしっかりと結果を残し、日本をW杯出場に導いた。そこは非常に評価できる。そしてベトナム戦ではフル出場。緩急を使ったドリブルで左サイドを何度も駆け上がった。総合的に考えても最高評価となる。

 森保一監督はB-。ベトナム戦では1−1のドロー。久保や旗手の起用法を考えると、ベトナム戦での評価は下がる。だがオーストラリアに2−0の勝利を収め、今予選序盤は苦戦していたものの見事W杯出場権を獲得。そこは評価すべきだろう。今後はW杯出場へ向けたサバイバルが加熱する。果たして、森保監督は誰をメンバーに選ぶのだろうか。

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