■コロナ禍での恩恵
――若いうちの苦労は買ってでもしろ、ということですね。
大住「良いこと言うね(笑)」
後藤「えらい苦労を買っちゃったけどね(笑)。初戦でオマーンに勝っていたら、なんてことない予選だったはずなんけど。オーストラリアには2勝したし、今回の実力があるサウジアラビアには1勝1敗。アウェイで負けても仕方ないんだから」
大住「1、2月のシリーズで内容が良くなって、ホームでのサウジアラビア戦はほとんど完璧に近い最高の内容の試合ができて、その内容がそのまま今回のオーストラリア戦につながっていたよね」
後藤「木曜の試合に、初めて良い内容で勝てたしね」
大住「コンディション調整が大変だと言いつつも、コロナ禍の影響で1月に試合ができたのはとても良かったかもしれない。去年の11月から今回の3月まで試合間隔が空いていたら、きつかったかもしれないからね」
――終わってみれば、1試合を残してワールドカップ出場が決まりました。
大住「こうなると、やっぱり堂安律を呼んでおきたかったよね。最後のベトナム戦は、堂安律と鎌田大地を急きょ呼んで、ヨーロッパに近い中東あたりで試合ができたらいいのに」
後藤「もしそんなことができるなら、本大会が開催されるカタールでやりたいね。カタール開催というのは、本当にひとつのアドバンテージだよ。日本はカタールで何度も試合をした経験があるし、前回は同じ中東のUAEでアジアカップを戦っている。これは他の大陸のチームにはない経験だからね」