■主力不在の試合はこれまでにもあったが…
さて、森保一監督はどんな答えを出すのだろう。
オーストラリア戦の先発メンバーである。
これまで戦ってきた最終予選の8試合すべてで、ベストメンバーを組めたわけではない。
オマーンとの開幕戦では、冨安健洋が合流できなかった。続く中国戦では、酒井宏樹を欠いた。9月のこの2試合には、南野拓実も出場していない。
10月のサウジアラビア戦は、伊東純也が出場停止だった。11月のベトナム戦とオマーン戦は、酒井がコンディション不良で先発を外れた。オマーン戦は守田英正が出場停止で欠場した。今年1月の中国戦と2月のサウジアラビア戦は、吉田麻也と冨安をセットで欠いた。
メンバー発表後のケガなどによる辞退、追加招集や途中離脱は、何度も行なわれてきた。そのなかで、予選突破まであと1勝までこぎ着けた。
しかし、今回は事情が異なる。これまで全8試合に先発してきたFW大迫勇也を欠くからだ。
昨年10月のオーストラリア戦から採用されている4-3-3はもちろん、それ以前の主戦術だった4-2-3-1でも、大迫は取り替えのきかない選手である。この31歳は安定感抜群のポストプレーで攻撃のポイントを作り、自らゴールを狙いつつチャンスメイクもできる。同時に、守備のスイッチを入れる役割も担う。
攻守両面で重要な役割を果たしているだけに、大迫の代わりを探すのは簡単ではない。