■仙台も5戦負けなしで2位浮上

 上位チームが絡むダービーマッチが、今節はもうひとつ行なわれた。3位のベガルタ仙台と12位のモンテディオ山形による「みちのくダービー」だ。

 新型コロナウイルスの感染疑いで、仙台は原崎政人監督が不在だった。それでも、21分に氣田亮真がシーズン初得点を決め、1対1で迎えた52分には中山仁斗の2試合連続弾で再度リードを奪う。

 しかし、2対1とした直後にホームの山形に追いつかれる。点の取り合いとなった一戦に、決着をつけたのは遠藤康だった。

 64分、自身が倒されて得た直接FKを遠藤が蹴り込み、仙台が一歩先へ出る。3対2のまま終了のホイッスルを聞いた仙台は、3勝2分の勝点11で2位に浮上した。

 横浜FCと同様に、仙台も新加入選手が結果を残している。2トップの一角を担う中山は東京Vの杉本、岡山のチアゴ・アウベスと並んで得点ランキング首位の4得点をあげている。遠藤もランキング4位タイの3得点だ。

 東京Vから加入した若狭大志は、CBのひとりでフルタイム出場している。19年以来の復帰となる40歳の梁勇基も、ここ2試合は先発してチームをけん引している。この試合では失点につながるミスのあったGK杉本大地も、開幕から勝点奪取につながるセーブを見せている。

 次節からはホーム2連戦で、町田と大分トリニータを迎え撃つ。地力のある相手を退けることができれば、J1昇格争いを引っ張っていく存在となるだろう。

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