いよいよ、ワールドカップ最終予選がフィナーレを迎えようとしている。日本代表は3月24日にオーストラリア代表と、3月29日にベトナム代表と、それぞれ対戦する。オーストラリアに勝てば1試合を残して予選突破が決まるが、その他の結果によってはプレーオフなど予選が続く可能性もある。命運を大きく左右するオーストラリア戦を前に、ベテランジャーナリストの大住良之と後藤健生が、徹底激論を交わした。
■調子が上がってきたオーストラリア
――メンバー発表の会見で森保一監督は、日本もそうだがオーストラリアの戦い方も変わってきていると話していました。
大住「オーストラリアは攻撃が良くなったよね。1、2月の試合では明らかに良くなっていて、ボールがスムーズに動くようになっていた。選手のコンディションが良くなっているという感じなのかな。右サイドのマーティン・ボイルも調子が良いし、トーマス・ロギッチもセルティックで点を取っている。選手同士の組み合わせが良くなってきたのかな、という感じがする」
――前回の対戦とは、まったく違うイメージでしょうか。
後藤「少なくとも、何年か前のオーストラリアとは全然違うよ」
大住「流れは良くなってきたように感じる。そうじゃないと、ベトナムから4点取るというのは難しいと思う。ところで、さっきニュースで見たんだけど、オーストラリアはウルグアイ人のFWを招集するみたいだよ。34歳のブルーノ・フェルナノーニという選手」
後藤「ということは、これまで一度もウルグアイ代表になったことがない選手、ということでもあるよね」
大住「Aリーグのパースでプレーしているみたい。オーストラリアにしてみれば、地元にいる選手の方が移動がなくてコンディションは良いわけだから、良い選手なら呼んでおいた方がいいということだと思うけど。あまり怖がる必要はないと思うけど」