■現地到着直後の「落とし穴」

 こうして、無事にアクレディテーション・センターを探し出したら、まず受付です。FIFAなどから送られてきたレターを見せたりして、登録番号や名前などを伝えるとボランティアがPCで確認してくれます。そして、パスポートを見せて本人確認をします。

 昔は、それから顔写真を撮影するのが普通でした。

 自分で用意してきた紙焼きの顔写真を貼り付ける方式もありましたが、たいていその場で撮影した写真を使いました。

 顔写真というのは、なかなか良い表情にはなりません。とくに現地到着直後などだと、疲れ切った哀れな顔になってしまうことがよくありました。その写真を、1か月も首からぶら下げて歩くのですから、気分の良いものではありませんでした。

 最近では撮影した写真のデータを取り込んでそのままADカードをプリントアウトすることもありますし、事前に登録した写真データをそのまま使うことも多くなりました。それなら、出来の良いお気に入りの写真データを送っておけばいいのです。

 こうしてプリントアウトされたADカードはプラスティックでパウチしてから、ケースに入れて、そして大会名やスポンサー名が入ったカラフルな紐を取り付けて出来上がりです。

(2)へ続く
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