■警察官に救われた韓国での思い出
たとえば、2017年に韓国で開かれたU-20ワールドカップの時です。日本の試合は水原(スウォン)のワールドカップ競技場で行われましたから、僕は水原のアクレディテーション・センターでADカードを取得することにしていました。スタジアム北西側にあることは事前の案内で知っていました。
ところが、行ってみても、それらしい建物が見当たらないのです。たいてい、スタジアムそばの体育館や事務所がアクレディテーション・センターに使われていたり、あるいは仮設のテントが設置されていたりするのですが……。
グルグル回って、ボランティアに聞いても誰も知りません。そこで、警備の警官に聞いてみたんですが、やはり彼も知りませんでした。
ところが、この若い警官がとても親切な人で一緒に歩き回って探してくれました。で、ようやく見つかったんですが、要するにちょっとした林のような木立ちがあってその陰に建物が完全に隠れていたというわけです。