■衰え知らずの王様
今年41歳になるセリエA・ACミランに所属するスウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモヴィッチは圧巻のプレーを見せている。40オーバーで最も活躍している選手と言えるだろう。スウェーデン語の辞書には支配するという意味の「zlatanera」という言葉が正式に登録されているほど。文字通りピッチに君臨する「王様」だ。
これまで数々のビッグクラブに在籍していたイブラは、アヤックス、ユベントス、インテル、バルセロナ、ACミラン、パリ・サンジェルマン(PSG)でリーグ優勝を果たしている。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝が一度もないのは驚きだ。2016年のEUROを最後にスウェーデン代表を引退したイブラだったが、2021年3月に39歳で5年ぶりの代表復帰。ゴールも決め、強烈なインパクトを残していた。
現在、怪我で離脱中ではあるが、その決定力は健在。並外れたパワーと決定力、そしてテクニックを持ち合わせセリエAでも得点を量産中。2019/20シーズンにロサンゼルス・ギャラクシーからミランへ復帰すると、シーズン途中の加入ながらセリエAでは10得点5アシストを記録。不振に陥っていた名門を欧州の舞台へ引き戻した。まだまだ衰えを知らないイブラは、いつまで現役を続けることになるのだろうか。