■シーズンは始まったばかり

 そう考えると「新しい自分」というのは、数字も残せる姿だろうか。

 2018年にリーグ戦11ゴールを記録してCSKAモスクワへ移籍を果たした西村は、再び海外へチャレンジすることを視野に入れている。マリノスのアタッキングフットボールの中でゴールを量産したオナイウ阿道前田大然は海外へ旅立った。トップチーム・ダイレクターを務める西澤淳二氏はその点を「本人も非常に魅力に思っている」ことも移籍に至った要因だと明かしている。

アンドレス・イニエスタに寄せる西村拓真 横浜F・マリノスvsヴィッセル神戸(20220302)撮影/原壮史

 貢献度が高い選手、ではなく、貢献度が高く、ゴールも奪ってみせる選手へ。移籍後初先発でいきなりその「新しい自分」を見せることに成功した西村。試合後のコメントの中では「局面の精度やインテンシティーを上げないとこの先厳しい」とも語り、より上を目指した。

 貢献とゴールの両方を高いレベルで追い求めるストイックな漢が挑む勝負のシーズンは、まだ始まったばかりだ。

 

■試合結果

横浜F・マリノス 2―0 ヴィッセル神戸

 

■得点

38分 西村拓真(マリノス)

90+5分 西村拓真(マリノス)

 

PHOTO GALLERY 横浜F・マリノス対ヴィッセル神戸 20220302
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