■川崎を得失点差で上回る!

 そんな柏が、さらに優勢に立ったのが87分だ。岩田智輝が裏に抜け出そうとした細谷を倒してしまい、VARの結果レッドカード。横浜は2人少ない状況となり、直後にはダメ押し弾となる3点目をFW小屋松知哉が決めたのだ。

「アタッカーの選手が、相手といい駆け引きをしながらライン間で流動的に球を引き出すことができていました」
 ネルシーニョ監督は攻撃陣をこう褒め、「守備から攻撃への好循環を作れた」とチームとしての戦いぶりを賞賛した。

 柏は前節に続き2連勝を現状では唯一達成し、J1の順位表で一番上に立っている。1日早く試合を終えた川崎フロンターレが勝ち点を6にしていたものの、得失点差で改めて上回った。しかも、川崎より消化試合は1試合少ない。ピッチの上でも、まぐれではないしっかりとした戦いぶりを示している。

 2試合連続で相手チームにレッドカードが出ているが、そんなプレーを引き出すような攻撃的な姿勢を出せていることが何より大きい。昨季、悔しい思いをした柏イレブンが、今季の躍進を予感させている。

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