公式戦では2019年以来の開催となった静岡ダービー。3シーズンも経てばチームは大きく変わるもので、これが初の静岡ダービーとなる選手も増えた。
そんな中、既にダービーを知っているが新戦力、という選手が双方にいた。
2014年に清水でプロのキャリアをスタートさせた金子翔太は、昨年の夏に磐田に期限付き移籍。当時はJ1とJ2でカテゴリーが異なっていたため、遠くないチームで出場機会を得る、というポピュラーな形の期限付き移籍の印象が強かったが、シーズンオフに完全移籍。J1に昇格した磐田の一員として清水と相対することになった。
禁断の移籍となったが、それだけ覚悟も大きい。プロサッカー選手として9年目、勝負の年だ。金子は移籍に際し「必要とされる場所でもう一度頑張りたいという気持ちもあり、覚悟を持って決断しました」とコメントを残しており、この試合はその覚悟を両チームのサポーターに見せるこれ以上ない機会だった。