■2月19日/J1第1節 横浜F・マリノス 2-2 C大阪(日産)
セレッソ大阪は執念でドローに持ち込み、開幕戦の黒星を免れた。
1-2で迎えた後半終了間際、敗色濃厚のチームを救ったのはMF清武弘嗣だった。1点を追いかける場面で得たコーナーキックで、背番号10はその“技巧”ではなく、“頭”で同点弾を奪ってみせたのだ。
キッカーは原川力。横浜FMが誇るセンターバック2人の間で構えた清武は思い切りジャンプをすると、ボールをそらせるような形で合わせ、ゴールネットを揺らしたのだ。清武のヘディング弾という、とてもレアなゴールがチームを救った。
これでスコアは2-2。直後に試合が終了したため、勝ち点1をゲットする最低限の結果を開幕戦で手にすることができた。
得点直後、清武はチームメイトとともに笑顔を見せたが、試合後には別の表情を見せた。
「(得点は)ポジティブに捉えていますが、今日の試合は内容として全然、満足できないので、何とも言えない」
険しい表情でこう言葉を発したように、この試合では終始、マリノスに攻められた時間を過ごしてしまった。自分の得点よりも、チームとして戦えなかったことに、問題を感じたのだ。
「前から来ることは想定内でしたが」と、ある程度、横浜の攻撃を受けに回ることは準備していたものの、実際には受けっぱなしになってしまったことを反省した。