■2月19日/J1第1節 横浜F・マリノス 2-2 セレッソ大阪(日産)
リーグ優勝を目標とする横浜F・マリノスは日産スタジアムで開幕戦を迎えたが、悔しいドロー発進となった。
2021年得点王のFW前田大然、MF扇原貴宏、DFチアゴ・マルチンスといった昨季の主力がいなくなっても、アタッキングサッカーは健在だ。試合開始とともにセレッソ大阪を圧倒し、次々とシュートを放っていく。先発メンバーに新加入選手の名前はなかったものの、テンポよくボールを回してその影響を感じさせない内容だった。
しかし、内容と結果が伴わないのがサッカーだ。前半終了間際の40分、桜色のユニフォームが先制する。DF進藤亮佑が、横浜のセットプレーの弱点をついた形でコーナーキックを合わせてゴールネットを揺らしたのだ。
その後、マリノスはさらに攻撃の圧を強めるが、なかなかゴールに至らない。そんな状況を打破したのは、背番号11だ。すでにキャンプインしていた2月に加入したアンデルソン・ロペスは、66分にレオ・セアラと交代でピッチに立つと、わずか3分後に魅せる。
ボールを受けると、巧みなステップでセレッソ守備陣4人を一気に引き付ける。さらに、ゴール前にいた守備者2人の視線もくぎ付けにした状態で一瞬のすきをついてグラウンダークロスを上げると、そこで待っていたのは完全にフリーの仲川輝人。“ハマのGTR”は押し込むだけ、というゴールをお膳立てしてみせた。