【J1開幕分析】FC東京「新加入のトライアングル」が「今季のタイトル争い」の可能性を見せたゲーム【川崎フロンターレvsFC東京】(2)の画像
レアンドロ・ダミアンのシュートをブロックするエンリケ・トレヴィザン 撮影:原壮史
川崎フロンターレ対FC東京 20220218

【明治安田J1リーグ 第1節 川崎フロンターレvsFC東京 2022年2月18日 19:05キックオフ】

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 そんな中で、トレヴィザンはダミアンや家長のプレスを受けても動じず、落ち着いてボールを保持。時間とともに縦へのパスや持ち上がりも見せるようになり、早くもディフェンスラインの軸であることを示してみせた。

 もちろん、監督も選手たちも口をそろえるように、まだチームとしての連動という部分では不完全だ。たとえば、序盤は呼吸が合わない場面も多く、ベガルタ仙台で孤軍奮闘の活躍を見せていた新加入の守護神、ヤクブ・スウォビィクに戻すしかないこともあった。スウォビィクの長所がそういうプレーではないこともあり、川崎ボールになってしまうことも複数回あった。あるいは、後半になって持ち上がりを見せた時に、周りがそれに合わせられていないことがあった。

持ち上がりも見せたエンリケ・トレヴィザン 川崎フロンターレvsFC東京(20220218)撮影/原壮史

 それでも、新たなチームはまだ始動したばかり。ある程度の上手くいかなさは織り込み済みだ。アルベル監督も「最初の15分はドタバタしましたが、当然起こり得ることだと思っていました」とし「しかし、それ以降はほとんどの時間で試合を支配できました」と戦えたチームを称えた。

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