■敗北したが、可能性は見せた
トレヴィザンとスウォビィクに木本恭生を加えた守備のトライアングルは全員が新加入でありながら、1カ月の準備期間で川崎の攻撃陣を存分に苦しめた。攻守の連動も、ここから更に良くなることは間違いない。
しかも、実力者揃いのチームは、成熟までの時間をさほど要さずに済むかもしれない。トレヴィザンとスウォビィクは、先に挙げたように上手くいかない時間が続いたが、プレーが途切れたタイミングで話し込み、徐々にバランスが取れるようになった。試合中に自分たちで修正し安定する様子を披露できる選手たちは頼もしい。
「6人」(アルベル監督)もいる離脱者が復帰し、時間とともにチーム全体に新たなスタイルが染み付いていきながら、東京はタイトル争いをリードする存在になるのではないだろうか。
敗れたものの、そう感じさせられる開幕戦だった。
昨年よりも更にソリッドな試合が増えそうな今シーズン、最後にシャーレを手にするのはどこのチームだろうか。
■試合結果
川崎フロンターレ 1―0 FC東京
■得点
81分 レアンドロ・ダミアン(川崎)