いまでは多くの日本人選手が海外でプレーする。その姿が日常となって久しいが、私たちは選手がヨーロッパでプレーする意味を正しく理解しているのだろうか。サッカージャーナリスト・大住良之が語りかける。
■セルティックはイングランドへの入り口
「ビッグリーグへのスプリングボード」として最近急速に注目を集めているのがスコットランドのセルティックだ。
昨年夏に横浜F・マリノスで指揮をとっていたアンジェ・ポステコグルー(オーストラリア)が監督に就任、ヴィッセル神戸から古橋亨梧を獲得した。するとこの古橋が得点を量産して大活躍。昨年末には、前田大然、旗手玲央、井手口陽介の3人を一挙に獲得。デビュー戦で前田が得点し、旗手がMVPに選ばれるなど、古橋と同様、時間をかけずに活躍できているのは、彼らの力を理解するポステコグルー監督のおかげだろう。
そしてセルティックでの活躍は、同じ英国であるイングランドのプレミアリーグの注意も引く。古橋はすでにイングランドへの移籍がうわさされているし、旗手もすでに目をつけられているという。