■浦和の問題点は改善されたか
――優勝争いは難しいですか。
大住「ACLがある、というのはひとつのネックだよね。4月後半にACLの6試合を戦わなければいけないし、J1のリーグ戦にそのしわ寄せがくる。選手数はそろっているけど、どこまでできるかは分からない」
後藤「僕は去年の浦和を、どこまで評価していいのか分からない。例えば天皇杯の決勝でも、早い時間に1点取って優位に試合を進めていたのに、前半の途中から途端におかしくなって、後半ほとんど何もできずに追いつかれて、最後は『持っている男』が持っていくという試合をしたでしょ。あれが象徴的だと思うんだよね。良い時は良いんだけど、全然持続性がない。リカルド・ロドリゲス監督は結構いじるの好きだから、これだけ新戦力が入ると、チームの形が整うまでに時間がかかるんじゃないかと思う」
大住「後藤さんが言うように、去年の浦和の問題は安定感がないことだった。最初の15分間は素晴らしいけど、それが続かず、そのまま試合が終わってしまうことが多かった。だけど富士フイルムスーパーカップを見る限り、だいぶ改善されているように感じた。リカルド監督の下でプレーした経験がある岩尾の存在は、結構大きいと思う。彼中心のチームになるんじゃないかな。そうじゃなければ、決して若くない選手を、期限付きで取らないよね」