■香川が待望のデビュー
STVVの1点リードで迎えた83分、香川の待望のベルギーデビューの瞬間が訪れる。ブリュルスとの交代で香川がピッチに投入され、香川は林とのコンビで2トップの一角としてプレー。公式戦出場は、2021年9月12日以来となる約5か月ぶりとなった。出場時間が短くボールに触れるシーンは少なかったが、積極的な守備を見せていた。
試合終了間際の90分、STVVに最大のピンチが訪れる。左サイドで受けたロイック・ラプッサンがペナルティエリア左で仕掛けると、対応した橋岡がエリア内でファウル。このPKを蹴るのはダンテ・バンゼイル。対するはGKのダニエル。バンゼイルはプレッシャーに負けたのか、ボールはクロスバーの上へ。まさかのPK失敗で、ユニオンSGは同点のチャンスを逃してしまう。
結局試合はこのまま終了し、STVVが1−0の勝利を収めリーグ戦2連勝。首位から奪った勝ち点3でまさに大金星。STVVは11位に浮上となった。一方、敗れたユニオンSGは11試合ぶりの敗戦。2位ロイヤル・アントワープとは勝ち点差7となっている。