2月12日にJリーグの今季初の公式戦となる富士フイルムスーパーカップが行われ、浦和レッズが川崎フロンターレに勝利した。J1開幕1週間前のこの試合は、リーグの行方にも大きな影響を持ち得る。今季初タイトルを懸けた一戦が2022年のJリーグに投げかけた要素について、ベテランのサッカージャーナリスト・大住良之と後藤健生が熱く語り合った。
■確かに岩尾も良かったが…
大住「浦和の新戦力、馬渡和彰は良かったね。試合後には岩尾憲のことを取り上げる記事が多かったけど、岩尾の良さがフルに出たかといったら、そうでもない感じがするんだよね。でも、馬渡は想像以上に良かった。浦和のここ数年の左サイドバックで、一番良かったと思う。戦うし、強い意志と責任感がプレーから感じられる。激しくつぶすし、攻撃に出ても効果的なプレーができる。馬渡はすごく良い新戦力だと思う」
後藤「いままでどうしてくすぶっていたのか、不思議な選手だよね。川崎にいた頃も良かったよ」
大住「スピードもあるしね。左サイドバックには明本考浩もいるし、大畑歩夢もいる。馬渡は右もできるし、課題だったサイドバックは層が厚くなったんじゃないかな」