「3連覇のポイントは『変化』」「鍵を握るのは瀬古樹と橘田健人の起用法」【リーグ戦の行方を占う2022年初タイトル「J1王者」川崎フロンターレvs「天皇杯覇者」浦和レッズの激論】(3)の画像
横浜FCで成熟したプレーを見せていた瀬古は川崎3連覇の鍵となるか 写真:原壮史

2月12日にJリーグの今季初の公式戦となる富士フイルムスーパーカップが行われ、浦和レッズ川崎フロンターレに勝利した。J1開幕1週間前のこの試合は、リーグの行方にも大きな影響を持ち得る。今季初タイトルを懸けた一戦が2022年のJリーグに投げかけた要素について、ベテランのサッカージャーナリスト・大住良之と後藤健生が熱く語り合った。

■去年の川崎と違う点

――川崎ではチャナティップの他に瀬古樹も出ましたが、気になった選手はいますか。

大住「フロンターレはあまり選手が変わっていない。これはつらいところだと思うよね。相手にとってはプレーをイメージできちゃうから。例えば、家長昭博にボールが入ったら簡単には取れないぞ、でもぐっと押すとバックパスをするぞ、とかさ。そういう個々のイメージがものすごく明確になっちゃっているのは、ハンディだよ。逆に浦和が交代で出してきた松崎快や宮本優太には、『どんな選手だ?』と思うけど。一昨年から去年にかけての川崎は、随分変化をつけた感じがしたんだけど」

後藤「それは三笘薫というドリブラーがいたり、田中碧が一昨年とはひとまわり大きく成長していたからだよ。驚きがあった」

大住「守田英正がいなくなったところにジョアン・シミッチが入って、どうなるかなと思ったらいきなりはまったしね」

後藤「一昨年の終盤から、旗手怜央が左サイドバックをやったりね」

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