■「昇格請負人」と呼ばれる選手が出てくれば… 

【補強充実度】 B  J1、J2の複数クラブから補強した。一方で、「昇格請負人」と呼べるような選手、スタメン定着が確実視される選手は、現状では見当たらない。新たに加わった選手たちには、自身のキャリアを大きく飛躍させるような活躍が期待される。彼ら新戦力のポテンシャルを、喜名監督がどこまで引き出せるかもポイントだ。

【J1昇格可能性】 B  昨シーズンは57得点、47失点。得点を60まで伸ばし、失点を1試合1点以下に減らすことで、J1参入プレーオフ圏内は見えてくる。樋口前監督のもとで構築されたボールを保持するサッカーは、琉球のスタイルとして定着している。昨シーズンを受けての課題は、主力の離脱をいかに抑えられるかだろう。複数のレギュラーが同時に負傷離脱するタイミングがあり、それによって戦いが安定感を欠いたからだ。昨シーズン6得点に終わったFW阿部拓馬とMF池田廉には、2ケタ得点がノルマだろう。J1昇格を見据えれば、同9得点の清武功暉にも10得点以上ほしい。また、昨シーズン途中からケガで戦線離脱した右SB田中恵太も、シーズンを通した稼働が望まれる。

  1. 1
  2. 2
  3. 3