■3トップは新加入トリオに!
右WGにはウォルバーハンプトンからレンタル移籍で復帰したトラオレだ。
アトレティコ戦では先発に抜擢されると、強靭な肉体から繰り出されるドリブルと加速力で右サイドを何度も切り裂き、1アシストを記録。またボールを失った後の切り替えも非常に早く、同点ゴールはトラオレのゲーゲンプレッシングがきっかけになっている。
プレミアリーグ仕込みのフィジカルを活かしたそのプレーは、バルセロナでは他に見られない。まさに唯一無二の存在感で、マドリード戦でも活躍が期待される。
左WGにはフェラン・トーレスを選出。
バレンシア時代に磨かれたドリブル、マンチェスター・シティで鍛えられたポジショニングはまさに一級品だ。今冬の移籍市場で加入以降、負傷で乗り遅れたものの、バルセロナでは公式戦4試合で早くも1ゴール2アシストを記録している。崩しの局面だけでなくビルドアップにも貢献できるこのアタッカーはシャビ監督から高く評価されているはずだ。
そしてCFにはピエール=エメリク・オーバメヤン。
アーセナルとの契約を解除し、フリーで入団するとアトレティコ戦に途中出場。攻撃面では見せ場が少なかったが、前線からの積極的なプレッシングでチームの勝利に貢献。アーセナルでは実力を完全に出し切れなかったが、その高いポテンシャルを発揮することができればすぐにでもゴール量産体制に入り、3月にはレギュラーの座を獲得していることも十分に考えられる。ラ・リーガでも随一のスピードアタッカーのプレーに注目が高まる。
加えてこの3選手は、3トップならどこでもプレー可能。両サイドを縦にも中にも突破できる上に、フェラン・トーレスに至っては中央で偽9番としてプレーできる稀有な存在だ。試合中に3人が即座に位置を入れ替えて戦術変更し、相手を困らせることは十分に考えられる。