■3センターの人選は…?
アンカーにはセルヒオ・ブスケツだ。
キャプテンを務める33歳は、今シーズンもポゼッションの核として躍動。相手のプレッシングをいとも簡単にいなし、狭いスペースで受けても華麗にターンする技術はまさに職人芸。幾度もクリーンな前進に貢献している。
IHにはペドリやガビ、ニコ・ゴンザレスやフレンキー・デ・ヨング、リキ・プッチなど優秀な選手が揃う。シャビ・エルナンデス監督にとっては贅沢な悩みだろう。
そのなかで右IHにはペドリ、左IHにはフレンキー・デ・ヨングを選出。
ペドリは2021年のゴールデンボーイ賞に選出された、世界が注目する逸材だ。今季は負傷によっておよそ4カ月もの間離脱していたが、1月に復帰すると、いきなりマドリード戦でスタメン入りして74分まで出場。指揮官からの信頼も厚い19歳はボールを扱う技術とポジショニングともにワールドクラスで、チームのビルドアップを円滑化できる存在で外すことは考えられないだろう。
フレンキー・デ・ヨングはボールに寄りすぎる場面も見られるが、自陣深い位置からでもドリブルで持ち運んでラインを突破できる稀有な存在。ポゼッションのテンポが悪くなったときには一旦バックパスしてリズムを取り戻させるなど、ゲームメイク力も向上した。決してボール奪取能力は高くないものの、守備意識も高く、非保持の局面でもチームに貢献できる。