■代表強化につながるクラブでの連係
日本も、その例外ではない。多くの日本人選手が海外で活躍できるようになったのは喜ばしいことではあるが、代表のチーム作りにとっては困難な状況になっている。もし、今でもほとんどの日本人選手がJリーグでプレーしているとしたら、日本代表は川崎フロンターレをベースにして組み立てられたことだろう。
実際、海外組がほとんどを占める森保監督の日本代表でも“川崎育ち”の選手が多数を占めるようになった。
1~2月の代表活動でも、欠場した吉田麻也と冨安健洋に代わってCBとしてプレーしたのは川崎の谷口彰悟と川崎で育った板倉滉だったし、中盤で素晴らしいパフォーマンスを発揮したのも最近川崎から海外に雄飛した守田英正と田中碧だった。
そんな中で、もし古橋、旗手、前田がセルティックで活躍してコンビネーションに磨きがかかったとしたら、日本代表でもそのコンビネーションを生かさない手はない。
旗手は、セルティックでのプレーを見ても、インサイドハーフで起用するのが彼の能力を最大限に発揮させる起用法のようだ。とするなら、日本代表はMF3人を守田、田中、旗手と川崎出身選手だけで組むことも可能になる(もちろん、遠藤航をはずすことはできないだろうが、さらに川崎育ちの板倉もボランチでの起用が可能だ)。