■ベルギーやオランダに続くか?
1990年代にはイタリア・セリエAでも多くの日本人がプレーしたが、今ではセリエAで活躍するのはサンプドリアの吉田麻也だけとなった。イングランドのプレミアリーグやスペインのラ・リーガで活躍した日本人選手はごく例外的だ。
一方、これまで日本人選手が数多くプレーしてきたのはドイツのブンデスリーガとオランダのエールディビジ、そしてベルギーのプロ・リーグだった。最近もコルトレイク対シントトロイデン戦で両チーム合わせて5人の日本人選手が先発したし、ドイツでは2月6日にフランクフルトの長谷部誠とシュトゥットガルトの遠藤航が両チームの中心選手として対戦している。
だが、ブンデスリーガはともかく、ベルギー・プロ・リーグはけっして世界のトップリーグとは言えないし、エールディビジについても、同じようなことが言える。ベルギーなどは世界的にはFIFAランキングでトップの座を占めるものの、代表選手のほとんどはイングランドのプレミアリーグなど国外のクラブでプレーしており、国内リーグは空洞化しているのだ。人口規模の小さいベルギーやオランダのクラブは財政的に“大国”のビッグクラブとは太刀打ちできないからだ。
従って、ベルギーやオランダのリーグはビッグリーグへの登竜門的な位置づけとなっており、各クラブもイングランドなどのクラブに選手を売ることによって経営を成り立たせている。
セルティックで日本人選手が活躍すれば、レンジャーズなどスコットランドの他のクラブもこれから日本人選手に目を付けることになる可能性がある。そうなると、スコットランドのプレミアシップでも、ベルギーやオランダと同様にこれから多くの日本人選手がプレーすることになるかもしれない。