■最も期待値が高い生え抜き
その26歳の選手たちの中でも、最も期待値が高いのが鈴木優磨だ。下部組織で育った生え抜きが、ベルギーから帰還した。ヨーロッパで成功を収め切れなかった悔しさもあるかもしれないが、その思いさえもガソリンとなる。クラブの移行期間において、表面的には変わるかもしれないが、ぶれることはない「鹿島イズム」をつなぐ者としての期待もかかるのだ。
ピッチ内での期待値も当然高い。昨季、エースストライカーを襲名した上田綺世、エヴェラウド、染野ら、最前線には人材がそろっていた。そこに強烈な刺激として加わったというわけだ。
ヴァイラー監督にとっても、うれしい悩みとなることだろう。1トップもあり得るが、やはり2トップが理想か。歴代の鹿島では、優秀な外国人FWと伸び盛りの若手が組むことで選手とチームの成長を促してきたが、今季は鈴木が「導き手」となるべきだろう。その存在は、新時代に進むクラブにとっても、重要な指針となる。
タスク:「ACL出場圏内」
達成難度:★★★★☆