2022年のJリーグ開幕が迫ってきた。各チームは初戦に向けて仕上げに入っていこうとしている。
目標を達成するには、明確なゴールの設定と、そこに至る道筋の逆算が必要だ。開幕戦は確かに大事だが、リーグ戦の1試合に過ぎず、その後もチームの歩みを止めないことが肝要だ。
ぶれなく前進するために必要なJ1の各チームが追いかける「理想」と、そこにたどり着くための道のりを探る。
■ベースはできつつある
浦和レッズは、3か年計画のラストイヤーに入る。着実な道筋をたどるために描かれたロードマップの先にあるのは、Jリーグ制覇。今年は「優勝」の2文字を追い続けることになる。
ベースはできつつある。リカルド・ロドリゲス監督を迎えた昨年は、6位でフィニッシュ。ACL出場ラインの3位とは勝点10差があったものの、内容の変化を印象付けた。リーグ戦で逃したACL出場権は、天皇杯を制することで手に入れた。
アジアを舞台に戦うことも、クラブの意気をさらに高める。リーグ優勝への思いの絡み合いがモチベーションの向上を促し、クラブも積極的な補強を進めた。