■サウジアラビア戦での森保監督の決断
2月1日のサウジアラビア戦で、森保監督はアディショナルタイム入り直前に4人目の交代として獅子奮迅の活躍をしてきたボランチの遠藤航に代えて原口元気を送り出し、それで「3回」の交代を終了させた。しかしその直前に右サイドバックの酒井が足をつらせ、自分で伸ばしていたのに気づいたファンも多かっただろう。私は「3回目」の交代には、当然、酒井宏樹から山根視来というカードが使われるだろうと考えた。
この試合、酒井はサウジアラビアの攻撃で最も警戒すべき左MFサレム・アルドサリと左サイドバックのヤシル・アルシャハラニを全力で抑えながら、終盤に到るまで繰り返し長い距離を疾走して右サイドを突破し、何回も決定的なチャンスをつくった。その体力が限界に近づいているのは明らかだった。