■旗手の扱いも変わる試合となった
この日の旗手はパスにムラがあり、全体的なプレーの質ではデビュー戦の方がより際立っていたが、そんなことは全く関係ない。
オールドファームでの2ゴール1アシストという何物にも代え難い結果に加え、先のような何気ないプレーでもサポーターの印象に強く残ることになった。
この夜、アイドルだった旗手は、サポーターをパラダイスに導く特別な選手へと変わった。
パラダイス(セルティックパークの愛称)は、72分までプレーした自分達の新たなヒーローをスタンディングオベーションで讃えた。
ポステコグルー監督の手腕や方針、そして日本人を4人も獲得したことに対して懐疑的な見方をされることもまだあったが、この日を境にそれも終わりを告げるだろう。
また、今回の日本代表に招集されなかった旗手だが、もし招集されていればこうしてオールドファームを戦うことは難しかった。
この日の朝にスコットランドに到着したばかりの前田大然がまさかの出場を果たしたとはいえ、それでも62分からの途中出場だ。
代表に招集されず、こうしてオールドファームをスタメンで戦えたことは、中国とサウジアラビアを相手に日本代表として戦うよりも遥かに大きな価値を持つことになるだろう。
■試合結果
セルティック 3-0 レンジャーズ
■得点
5分 旗手怜央(セルティック)
42分 旗手怜央(セルティック)
44分 リエル・アバダ(セルティック)