■次第に試合の流れが変わっていった
レンジャーズはコーナーキックを跳ね返した時点でカルヴィン・バジーが倒れ込んでいたため猛抗議。しかし、これは味方のジョー・アリボとぶつかったためであり、VARのゴールチェックを経てセルティックに先制点が記録された。
その後、幅を広くとって攻めるセルティックが何度も決定機を迎えるが、レンジャーズのゴールキーパー、アラン・マクレガーが大当たり。追加点を奪えずに試合が進むと、次第にレンジャーズペースへと変わっていった。
ダービーらしい緊迫感が続く中で迎えた42分、セルティックは最終ラインから高い位置をとった右サイドバックにボールが動いたのをきっかけとして、外から内、内から外、とアンジェ・ポステコグルー監督のチームらしい連動を披露。ボールは最終的に内側へと動き、ペナルティエリア手前の旗手のもとへ届いた。
この時点で既にスタジアムはシュートを期待する歓声の高まりに包まれていたが、直後にそれは歓喜の爆発に変わった。
右足インサイドで狙いすましたキックがゴール右隅を突き、この日2ゴール目。
追加点が決まらず、中盤以降押されてしまっていた嫌な空気を一発で払い除けてみせた。
さらに直後の44分、スローインで左サイドを抜け出した旗手は左足でクロス。右サイド大外に逃げてから中央に走り込んだリエル・アバダがこれを決めて3-0。試合を決定づけた。