■オーストラリアの危険な選手
――オマーン戦を見て、オーストラリアの状態をどう判断しますか。
後藤「前半のオーストラリアは『1点しか入らなかったのか』という内容だった。後半に入ってぬるい試合をしていたら追いつかれたけど、そこからギアを上げて押し込んで、また点を取ったからね」
大住「オーストラリアの攻撃力は、この2試合でグンと伸びた気がする。オマーン戦も、ロジックから言えばオーストラリアが3-0といったスコアで勝ってもおかしくない試合だった」
後藤「今回のオーストラリアの主力選手たちは、ヨーロッパから季節が反対の南半球の母国まで飛んで、暑いメルボルンで試合をした。それから中東へ行ってオマーンと戦ったのに、それでも内容的に上回っていたもんね」
大住「左のマシュー・レッキーと右のマーティン・ボイルがいる両サイドは、なかなか大変な相手だなという感じはする」
後藤「アーロン・ムーイも良いしね。でも日本の守備力を考えれば、失点をゼロに抑えることはできるし、それくらいできないとワールドカップ本大会では戦えないよ。オーストラリアもあの守備を見ると点を取れそうな気もするし、1-1の引き分けが妥当なところかな。力が同じ程度のチームが試合をするんだから、勝つことも負けることもあるでしょう」
大住「日本としては、オマーンのようにロングキックを蹴ってこられるのが嫌なんだよね。サウジアラビアみたいにどんどんつなごうとするチームなら、プレスをかけやすいんだけれど」