日本代表は2022年に入って最初のワールドカップ最終予選の連戦を戦い、中国戦に続いて2月1日のサウジアラビア戦にも勝ってグループBの2位を堅持した。
一時は危うい様子にも見えた日本代表だが、力強さを取り戻してきたようにも見える。残り2試合、カタール・ワールドカップに向けて前進する日本代表の現在地、そして最後の詰めについて、ベテランのサッカージャーナリスト、大住良之と後藤健生が語り合った。
■まだ気を抜ける状況ではない
――今回、オーストラリアはオマーンと引き分けて、日本のリードが勝点3に広がりました。次のオーストラリアとのアウェイゲームを前に、かなり楽になったんじゃないでしょうか。
大住「油断しちゃいけないよ。その試合でオーストラリアに負けたら、3位になっちゃうんだからね。勝点では並ぶけれども、得失点差で劣るわけだから。シドニーで戦って、負けずにオーストラリアから帰ってくるというのは、それほど簡単なことじゃない。オーストラリアを0点に抑えれば少なくとも負けないんだけど、なかなか大変だと思うよ」
後藤「アウェイで2-0で勝つ可能性も十分にあるけど、0-2で負ける可能性も同じくらいある。サウジアラビア、日本、オーストラリアというグループBの上位3チームの力は、ほぼ同じレベル。その日の出来や、ちょっとした運で結果が決まり得る」