■「ワールドカップ本戦のような緊張感でこの試合に臨んだ」
「打たなきゃ入らないので。思い切って打ったら、ラッキーというかいいところに入った。個人的にはアシストとか、1対1でクロスを上げた方がよかった。また、代表に呼ばれたらそこでもしっかり結果を出したい」
この伊東の淡々とした感じがいい。
「限界」と言われ批判の矢面に立っていた35歳の長友は躍動していた。必死にボールを追った。「ワールドカップ本戦のような緊張感でこの試合に臨んだ」という。大きなプレッシャーの中で長友の体が動いた。
「たくさんの批判を皆さんからいただいた。皆さんの批判がボクの心に火をつけてくれた。批判は自分にとってガソリンであって、必要なものなのだ、と思った。生きるか死ぬか。今日できなければ、代表にいる意味がない。夢は変わらない。ワールドカップで戦いたい」
長友はまだできることを、体を張って見せつけた。