2月1日に行われるW杯最終予選の中国戦に向けて、日本代表が千葉県内で練習を行った。冒頭15分間だけメディアに公開されたものの、その後は非公開で行われたのだが、その直前に珍しい光景があった。
それは、長友佑都と中山雄太が並んだことに始まった。長友佑都は29日の練習前にもスローインの練習を行っていたのだが、この日は中山雄太が長友に並んでスローインの練習を行った。すると、久保建英、大迫勇也、原口元気も交じって全員でスローイン合戦という、意外な展開になったのだ。
そればかりか、今度はピッチ中央方向に向かって遠くにスローインを交互にし始めた。そこで意外な才能を見せたのは、投げ慣れている長友ではなく、久保と大迫。大迫は182センチの高身長を生かして遠くに飛ばすことに成功したのだが、同様の距離を投げたのが173センチの久保だった。久保と大迫の身長差は、実に9センチ。それをものともせず、遠くに飛ばしてみせた。フワッとした山なりのボールではあったが、久保は足技だけでなく“腕技”も見せつけた。
長友と中山の“直接対決”から始まったスローイン対決は、意外な“伏兵”の登場で、意外な展開になったが、実戦でも重要なこのプレーを巡り、久保が“ポジション争い”でアピールした、ということになりそうだ。