■人口40分の1だった40年前の経済特区
中国側は深センという小さな街でした。人口3万2000人の田舎街。大したものはありませんでした。しかし、その後経済特区が設けられ、香港に隣接するという地の利を生かして深センは大発展を遂げ、現在では人口130万人。経済力では中国の4大都市とも言われるようになったのですが、今から40年前にはそんなことは想像もできませんでした。
国境は現地の人たちが大勢出入していました。本土側から香港側に戻る時、現地の人達は藁で縛った蛙をたくさん持ち込んでいました。蛙は、広東料理では主要な食材の一つだからです。
ちなみに、今では羅湖も落馬洲も香港地下鉄で簡単に行くことができます。そして、落馬洲では深センの地下鉄に乗り換えることもできます。