1月27日に行われるワールドカップアジア最終予選・中国戦に向けて、25日、サッカー日本代表が千葉県内で練習を行った。24日の練習は18人で行い、ボールを触ったトレーニングは国内組が中心となっていたが、この日は全員がそろっての練習となった。
報道陣に公開されたのは冒頭の15分のみ。中国戦に向けた戦術練習を行うための措置だったが、それでも、まさかのサプライズがあった。それは、鳥かごの時に起きた。
森保一監督の話を聞いた選手は、まずはピッチをランニング。その後、短いダッシュなどを行ってから、選手を2つに分けて鳥かごが行われた。合宿初日では、海外組のメンバー11人はボールを触らずに軽いランニングを中心としたメニューをこなしたが、この日はフィールドプレイヤー全員が鳥かごに参加した。
鳥かごは一般的にどのチームでもウォーミングアップで行われるもので、けっして珍しいものではない。しかしこの日の鳥かごは、全員があふれるほどの笑顔でこなしていた。必死にボールを追いかけながらも、久しぶりの代表チームの活動を楽しむかのように、最高の笑顔を見せたのだ。ピッチを照らすライトがその表情を神々しくすら見せていた。
久保建英や田中碧らすでに合流していた海外組はもちろん、南野拓実や堂安律といった、24日の夜に日本に到着した5人のメンバーも笑顔を見せた。ワールドカップの最終予選という重要な試合を前に、選手からは無駄な気負いや重圧は感じさせない時間だった。