■再現性が高かったミャンマー戦での2得点

 ただ、ミャンマー戦では奇麗な形で5ゴールを奪った(そのほか、ゴールポストやクロスバーに嫌われたシュートが3本あった)。

 1点目は膠着状態だった前半22分。GKの山下杏也加のパントキックが右サイドの長谷川唯に渡り、長谷川からの長いクロスを植木理子がドンピシャのヘディングで決めたもの。ボールを持って攻め続けてもなかなか崩しきれなかったのだが、GKからの長いボールが渡ったことでゴール前にスペースができた。

 後半立ち上がりの2点目はサイドバックの清水梨紗からのくさびを受けた宮澤ひなたが相手のMF1人をかわして植木に付け、植木がワンタッチではたいたボールを受けた長谷川が抜け出したもの。さらに、3点目は猶本光の直接FKがクロスバー下に当たってゴールイン。4点目は、右サイドでつなぎ、交代でピッチに入ったばかりの成宮唯が持ち込んでシュートコースを作ってファーサイドを正確なシュートで射貫いた。そして、後半のアディショナルタイムには左サイドから遠藤が入れた強いパスを長谷川がワンタッチで処理して相手DFを外して、GKの肩越しに浮かせて決めた。

 セットプレーも含めて、それぞれ異なったパターンでのゴールが生まれたのは将来につながるだろう。中でも長谷川唯が決めた2得点は再現性の高いパターンであり、将来への道筋が見えたような気もする。

(2)へ続く
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