【イングリッシュ・プレミアリーグ チェルシーvsトッテナム 2022年1月2日(日本時間25:30キックオフ)】
ボディコンタクトや激しいプレーに対して、イングランドではそれをファウルにするかどうかという基準が他国よりもかなり緩い、という印象が強いのは、ファンだけの認識ではない。コンテ監督も「イタリアではフィフティフィフティであるはずだが、イングランドあのゴールが認められないのは信じられない」と不満を口にした。
厳しい台所事情の中で、これまでとは異なるシステムを用いながら狙い通りの展開に持ち込んで見せた両チームは、ハーフタイムで的確な修正、変化を加えてくることは間違いなかった。
しかし、互いに相手がどう修正してきたかを確認し終える前の47分に試合が動く。チェルシーは左サイドのハドソン=オドイがドリブルでインサイドに入ると、エリア手前を横断するパス。右サイドのツィエクがエリア外から芸術的なコントロールショットを決めてスコアを動かした。
前半のチェルシーの攻撃は右サイドに偏っていたが、ここでは左サイドから。コンテ監督が前半に攻められ続けたサイドの対応を変えてくることは確実だったが、トーマス・トゥヘル監督はいきなり逆サイドから仕掛けて成功を手にした。