■エンリケ・トレヴィザンに代わるCBは?
指揮官のサッカーを知る選手もやってきた。16年から18年にかけて、柏レイソルで下平監督と共闘した中川寛斗が京都から完全移籍してきたのだ。「155センチでサッカーをやっていて、大分のフィロソフィである『観ている人に感動を与えるサッカー』を、僕がこの体格で一生懸命ボールを追ったりゴールを決めたりということで体現できると思う。最初の1試合目からピッチに立って、しっかり結果を残すことに集中していきたい」と力強く語る。
Jクラブからの加入はもうひとりいる。鹿島アントラーズでプロデビューを飾り、昨シーズンはジェフユナイテッド千葉でプレーした伊東幸敏だ。リオ五輪世代のひとりでもある28歳の右サイドバックで、タイミングのいい攻撃参加から得点機を演出する。
現状で不足があるとすれば、エンリケ・トレヴィザンに代わるCBか。FC東京へ移籍したこのブラジル人CBは、昨シーズンのリーグ戦28試合に出場している。3バックと4バックでは必要なCBの枚数が変わり、現状で枚数に不足はない。そのうえで言えば、日本人選手のレベルアップが必要になっていきそうだ。