■「試合に出たら初出場だろうが関係ない」
――他の選手はどうですか。オーストラリア代表戦で得点を決めた田中碧選手には、デビュー戦の前に何か言葉をかけるようなことはあったのでしょうか。
「若い選手たちは、みんなうまいと思いますよ。碧は初めてのフル代表での試合になったので、プレッシャーなんか感じないで、思い切りやってくれ、というようなことは言いました。初めてだから特別にどう、ということはありませんでしたね。試合に出たら、初出場だとか、そういうことは一切関係ありませんから。出た選手が責任を持って、しっかりやるだけです」
――伊東選手自身のプレーからも責任感が感じられます。ベルギーで学んだように、ゴールに向かう意識を出しているのでしょうか。
「ボールが逆サイドにある時にゴール前に入っていく、ということを、日本代表でもヘンクでも心がけています。中にしっかり入っていこうという意識が、日本代表では得点につながっていると思います。実際に得点になっているということは、やはりそういう意識は大事だなんだなと感じています」
――ドリブルも成長しているように見えます。
「状況によってですが、相手の重心を見てドリブルをすることができるようになっています。相手をしっかり見ることができるようになっている、という変化はおそらくあると思います」