【「2月で55歳」三浦知良の新たな挑戦】新天地はJFLの鈴鹿!キングカズの移籍基準「近い目標」と“国内4部”の「高いハードル」!!(1)の画像
三浦知良とイニエスタ   撮影:原壮史

■「自分を必要としてくれるクラブなら、カテゴリーは問わない」

 現実的なチョイスと言えるだろう。

 カズこと三浦知良(54)が、横浜FCから鈴鹿ポイントゲッターズへ期限付き移籍する。J2からJ4相当のJFLへの移籍だ。

 昨年末に横浜FCを離れるとの意思を示してから、実に8クラブによる争奪戦が繰り広げられてきた。J2のFC琉球、JFLの鈴鹿ポイントゲッターズ、FC大阪、高知ユナイテッドFC、関西1部リーグのおこしやす京都、関東1部リーグに昇格したばかりの南葛SC、それにアルビレックス新潟シンガポールが獲得に名乗り出た。所属元の横浜FCも、もちろん契約更新のオファーを出していた。

 カズ自身は移籍先を選ぶ基準について、「近い目標」をあげていた。

「シーズンで上位に入ればJ3に上がれるとか、JFLに上がれるとか、優勝できるとか、近くにチームの目標があるのがいいですね。自分がプレーして、クラブの目標に関われるところがいいと思っています。そこに貢献できることが重要ですね」

 オファーが届いたどのクラブにも、ひとつ上のカテゴリーへ昇格するという「近い目標」がある。あとは「自分が情熱を持ってプレーできるか」を判断材料とし、兄の三浦泰年が監督兼ゼネラルマネージャーを担う鈴鹿に辿り着いたのだった。

 これまで去就について問われるたびに、カズは「自分を必要としてくれるクラブなら、カテゴリーは問わない」と話してきた。昨シーズンは4位でJ3昇格を逃した鈴鹿でプレーすることにも、しっかりとしたモチベーションを見出せるのだろう。

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