■飛行機で待っていた「まさか」のトラップ
まあ、イラン人の知り合いを作っておけば、テヘランに着いてからも助かるかもしれません。なにしろ、もともと到着は午前1時の予定だったのですが、出発が遅れたので到着は深夜というより“未明”といった時間になりそうです(到着してみたら、イラン協会の人が僕のために迎えに来てくれていました)。
いよいよ、搭乗が始まりました。僕は「さあ、ファーストクラスだ!」と思って、勇躍機内に足を踏み入れました。
「あ、」と思わず声が出ました。
ファーストクラスなどという席はまったくなかったのです。最前列から最後尾まで全席同じ座席が並んでいます。しかも、自由席……。搭乗した順に好きな席に座るシステムだったのです。