■ワールドカップとのリンク
移動の問題はあるが、現在でもアジアや南米の選手たちの多くはヨーロッパのクラブに所属しており、母国での代表戦の度に長距離移動を強いられている(日本代表やオーストラリア代表は、その移動問題に苦しんでいる)。たとえば、南米相手のアウェーゲームは2連戦として、ブラジルとアルゼンチンと戦うようにすれば、南米遠征は一度だけで済むはずだ。
ヨーロッパ各国の代表選手は、アジアや南米の選手のような長距離移動を強いられることはほとんどないが(ヨーロッパ大陸内での試合がほとんどだから)、彼らにも南米遠征やアジア遠征を経験してもらうことに問題はないはずだし、ヨーロッパの国の代表チームにとっても、タイプの違う他大陸の代表との試合を経験することは、けっして無駄ではないはずだ。
ワールドカップでラウンド16に進んだ国をディビジョン1として、8チームずつの2つのリーグに分けてホームアンドアウェーを開催。1位のチーム同士で優勝を争うような形式でワールドリーグは開催できるのではないか。そして、ディビジョン1のチームは自動的に次期ワールドカップの出場権を獲得できるようにすれば、試合数増大の問題は解決できるので、16チームによるリーグ戦だって可能かもしれない。
カップ戦であるワールドカップは、FIFA加盟国すべてに門戸を開かなければいけないので、大陸別予選の勝者がディビジョン2(つまり、ワールドカップ本大会でラウンド16に進めなかったチーム)に挑戦する権利を与える……。