【イングリッシュ・プレミアリーグ チェルシーvsリバプール 2022年1月2日(日本時間25:00キックオフ)】
首位のマンチェスター・シティを追いかける両チームにとって、引き分けという結果は嬉しくないものだが、どちらも本領を発揮した試合内容を踏まえれば妥当な結果でもあった。
試合開始直後のプレーでサディオ・マネが即退場になってしまうかと思われる肘打ちを見せたものの、イエローカードという判定に終わると、まずリバプールがらしさを見せる。
3バックと2センターから始まるチェルシーのビルドアップに対し、3トップで3バック、ジョーダン・ヘンダーソンとファビーニョで2センター、と単純に対応するだけでなく、1人余るジェームズ・ミルナーが守備のフリーマンとしてサイドのボールに対して猛然とプレスをかける。
対するチェルシーは守備時に左センターバックのアントニオ・リュディガーが高い位置を取り、左ウイングバックのマルコス・アロンソがそれに押し出されて更に高い位置を取り、前線ではクリスティアン・プリシッチが中に入って4-4-2の形でプレス。
プレミアリーグらしい激しさ、というだけでなく、現代サッカーを代表する質の高さを持ったプレス合戦でペースを握ったのはリバプールの方だった。整理されたチームに対し、トランジションの状況を積極的に作り出すことで互いにハイプレスの勢いのまま前がかりになる殴り合い上等の展開に持ち込むと、9分にはトレボ・チャロバーのクリアミスからマネが先制点を奪うことに成功。