■最終ラインは万全すぎる補強
最終ラインは岩波拓也と、2021年途中に加わったアレクサンダー・ショルツとで盤石ではあったが、ビルドアップでも貢献できる犬飼智也と、パリ五輪世代の大畑歩夢、さらに知念哲矢と万全すぎる補強を施した。
サイドバックにも、徳島ヴォルティス時代にリカルド・ロドリゲス監督の下でプレーした馬渡和彰を獲得。右サイドが本職だが、ロドリゲス監督の下では中盤も含めた左サイドでもプレーした。2021年の浦和の左サイドバックの位置では、明本考浩がシーズンが進むにつれて起用を増やしていたが、ここを馬渡に任せることで、明本を本来の前目の位置にまわすことができるのだ。
サイドアタッカーとして、下部組織で育った松尾佑介を左サイドに。右には、水戸ホーリーホックで結果を残した松崎快を迎えた。浦和が最近J2からの引き抜いた選手の働きからみても、この補強への期待は高まる。既存選手の顔ぶれを見ても、国内外の大会を戦い抜く2チーム分の戦力が整いつつあるとみていい。