■最長の出場時間を誇ったのは新DFリーダー

 21年シーズン、最もピッチに立ったのは岩波拓也だった。37試合に出場し、その累積時間は3252分。最終ラインの中心選手として、リカルド・ロドリゲス監督の戦術を支えたことになる。2位は西川周作で、2880分。32試合に出場した。東京五輪を前にして一度は鈴木彩艶にポジションを奪われたが、見事に奪い返してみせた。

 3位はJ2栃木から新加入の明本考浩で、2581分。サイドバックや2列目などさまざまなポジションで出場。試合中にポジション変更をすることも多々見られ、チーム戦術に柔軟性を与えた選手でもある。常に運動量を豊富にして戦う姿勢は、サポーターの心をも掴んだ。

 4位はJ2琉球から加入した小泉佳穂で、2408分。中盤で流動的に動き、ボールの出し入れの中心となった。リカルド戦術の核ともいえる役割をこなしてみせた。ゴール数こそ「2」と、攻撃的なポジションとしてはやや寂しい結果となったが、それ以上の影響力をピッチで見せつけた。

 5位は今季で退団する槙野(2305分)、6位は新加入の伊藤敦樹(2265分)、7位は関根貴大(2233分)、8位は柴戸海(1971分)、9位は西大伍(1754分)10位は山中亮輔(1711分。上位10人のうち、4人(明本、小泉、伊藤、西)が移籍・新加入という結果になった。

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