■南野がチームを救う

 19分、フィリミーノの落としをアレックス・オックスレイド=チェンバレンがダイレクトシュート。これがゴール左に決まり、リバプールが1点を返す。だがそれも束の間、マディソンにゴールを奪われ再び2点のリードを許す展開となってしまった。

 この危機的状況を救ったのが日本代表のエースだった。68分、フィルミーノからのパスをペナルティアーク付近で受けた南野は左足ダイレクトでディオゴ・ジョッタへ絶妙なパスを供給。ジョッタは左足で見事ゴールを決めた。南野はボレーシュートを撃つかのような体制から利き足とは逆の左足でのアシスト。南野の技ありアシストで、リバプールが2-3とした。

 それでも1点が足りないリバプール。時間は刻々とすぎていく。しかし、敗戦濃厚かと思われた後半アディショナルタイムにドラマが起きた。95分、ジェームズ・ミルナーが右サイドからクロスを送ると、高く上がったボールを南野が胸トラップ。最後は右足ボレーでゴール右へ決めた。トラップからシュートまでが完璧なシュート。トラップしてから足を振り抜くまでが速かった。絶妙なコースにボレーでコントロールされた一発を決めて見せた。南野が最後の最後にドラマを見せ、劇的な同点ゴールでリバプールを敗戦の危機から救った。

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