年明けの親善試合に臨む、最新の日本代表メンバーが発表された。新顔も入ったが、どこかに引っかかるものもある。日本代表メンバー発表にのぞく期待と不安を、サッカージャーナリスト・大住良之がひも解く。
■国内組からなる22人
新型コロナウイルスの影響で追加された来年1月のワールドカップ予選日程(1月27日対中国、2月1日対サウジアラビア)に向けて、「国内組」だけでの国際親善試合が行われることになり、22人のメンバーが発表された。チームは1月17日に集合して千葉県内で4日間のトレーニングを行い、1月21日(金)に埼玉スタジアムで「キリンチャレンジカップ」をウズベキスタン代表と戦う。
この時期は、欧州ではシーズンの最中でクリスマスと新年をはさんで短期間のオフがある国が多いものの、選手たちはトレーニングと試合を繰り返している。しかし日本の国内サッカーはJリーグが12月4日に閉幕し、天皇杯決勝も12月19日に終わる。新シーズンへの始動は1月中旬というクラブが多く、例年であれば1月下旬はオフ明けから体づくりの真っ最中といったところだ。例外的に1月に設定されたワールドカップ予選に向け、国内組のコンディションアップが必須なのは間違いない。
9月からワールドカップ予選を戦ってきた日本代表の中心は「欧州組」である。しかしことしは、DF長友佑都(FC東京)、酒井宏樹(浦和レッズ)、FW大迫勇也(ヴィッセル神戸)という代表の「レギュラークラス」がそろって帰国し、Jリーグのクラブでプレーを始めた。彼らだけでなく、サブとして試合に臨む選手たちのコンディションも上げておかなければならない。