日本代表・古橋亨梧、ゴールだけではない「サポーターに愛される理由」が覗いたプレー【セルティック古橋亨梧の“明暗“】(2)の画像
ベティス戦に出場したセルティックの古橋亨梧 写真:AFP/アフロ

UEFAヨーロッパリーグ グループG第6節 セルティックvsレアル・ベティス 2021年12月9日(日本時間29:00キックオフ)】

日本代表古橋亨梧が、日本時間12月9日の29時開始のヨーロッパリーグ、セルティック対ベティスの試合に出場。セルティックに負傷者が出たため、前半28分という早い時間からの交代出場となり、変わらぬ活躍を見せた。しかし、71分に今度は古橋にまさかの事態が。右太ももを傷め、交代することになってしまったーー。

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 ハーフタイムを経て後半になると、わずか25秒でビッグチャンス。右からのグラウンダーのクロスに飛び込んだのは古橋だったが、ボールはゴール外側のネットを揺らした。

 プレースピードが前半とは明らかに変わった古橋は、その1分後にはゴールキーパーに猛然とプレス。慌てたキーパーのパスは精度を欠き、ボールがセルティックの右サイドに渡った。しかし、急いでクロス上げようとしたチームメイトもプレー精度を欠き転んでしまい、ビッグチャンスとはならず。

 49分には動き出しで中盤からの浮き球を引き出し、それを収めて最終ラインと勝負。ペナルティエリア手前でファウルで止められフリーキックを獲得した。

 その後も、ゴールキーパーへの決して形だけではないプレスは欠かさず行われ、攻撃ではボールを持ったチームメイトは古橋の動きを見てプレー。安易な「貢献」や「チャンスを演出」というものではなく、文句なしで古橋がセルティックの攻撃を牽引していると言える試合を見せた。

 そんな中、古橋がサポーターの心を掴んでいる理由がゴールだけではないことがわかる場面もあった。

 56分、ベティスは最終ラインからボールを繋ごうとするが、右サイドで詰まりゴールキーパーへ戻そうとする。しかし、古橋がセンターバックと入れ替わってゴールにより近い位置を取ったことで戻せず、出しどころがなくなりそのセンターバックへ。もちろん古橋はしっかりとそこに対応し、ボールはフィフティフィフティのルーズボールとなった。

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